~IHセッション&タロットリーディング~ 

Practitioner   Menu   Reservation   Blog   Contact

『がん』について考える 後編 〜酸素〜

✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚

前回からの続きです。

酸素と免疫力についてです。

我々の細胞には、ミトコンドリアという細胞内小器官があり、解糖系やTCA回路により産生した基質と酸素を使い電子からエネルギーを取り出し、ATPという細胞内で使用できる形へエネルギー変換を行います。

ミトコンドリアは、主たるエネルギー産生の役割のほか、様々な生体反応に関与することが知られており、その中の一つとしてアポトーシスや自然免疫応答に関する機能があります。

細菌やウイルスに感染したり、複製エラーの起こった細胞はサイトカインを放出し免疫細胞に自らを攻撃・貪食させたり、アポトーシスの機構により自死することで全体を生かします。

複製ミスや化学物質などによりDNAの配列がおかしくなったものを通常の修復機構でも修復できずに、死ねなくなってしまった細胞ががん細胞です。

細胞に感染したRNAウイルスのゲノム(RNA)は、細胞内で検知されると、ミトコンドリア上に運ばれ、Mffタンパク質によるMAVSタンパク質の凝集反応を介してサイトカインなどが細胞外に放出され、ウイルス感染に対抗する応答を促進します(参考)。

ミトコンドリアが正常に機能している細胞では、細胞内がエネルギー不足の状態に陥るとこの反応を抑制し、エネルギーを蓄える方向へ反応が進みますが、ミトコンドリアの機能が落ちている細胞では、前述の抑制機能が働かず、サイトカインの放出が抑制されず周囲の良性腫瘍を悪性化させることが知られています(参考)。

つまり、ミトコンドリアが正常に機能しており、かつ、細胞内に十分なエネルギーがあると免疫応答が増強されるということになります。

ATPはエネルギーが高く不安定な物質なので、長期の貯蔵はできません。全身にあるATPは50g、30秒で枯渇すると言われています。ATPは常に消費・生合成が繰り返され我々の生体活動が保たれています。

解糖系やTCA回路が作るATPはごく僅かで、ミトコンドリア内の電子伝達系が最も多くのATPを作り出します。免疫応答に限らず、細胞内で充分なエネルギー産生をするためにも、常に充分な酸素を供給する必要があります。

深くゆったりとした呼吸をしましょう。

一般的にミトコンドリアは負荷を与えると増えると言われておりますので、普段から運動、断食、低温環境などを生活に取り入れることが有効です。また、ミトコンドリア活性を上げるものとして、ビタミンB2が有効とする研究報告があります。

医薬品にしろ民間療法にしろ、それらはあくまで支援するものでしかなく、治癒の主体は人体に元々備わった治癒・免疫力によるもので、致死率の高い感染症などそもそも備わっている処理能力を超える疾病も存在することは事実ですが、慢性疾患の大半は処理能力を超えるエラーを発生させた自身の『在り方』が根本原因です。

生活習慣や環境要因よりもっとずっと奥にあるご自身の『在り方』を起源とする問題と向き合う必要があります。

抗がん剤は、第一次大戦時に作られた毒ガスを起源とします。

抗がん剤でがんが治癒することはありません。元々が細胞毒なんです。体本来の機能が正常に働くよう手助けをすれば自然退縮していきます。元々『自分』ですから。殺そうとしたら抵抗しますよね。そうではなく、本来の調和の中に戻せばエラーのある細胞は分裂を止め自然死していくのです。

以上で『がん』について考える前後編でした。

少しでも参考になりましたら幸いです。

✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です