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こんにちは、naoです。
今日は、必要な人がいるかもしれないと思い、記事にします。
日本人のがんの約20%は感染に起因すると言われています。
がんの発生と免疫力には相関性があり、免疫力を低下させる環境要因は、『低体温』『低酸素』です。
一つずつ詳しく見ていきましょう。まず、『体温』についてです。
日本人の平均体温について調べるとかなりの割合で『36.89±0.34℃』という数字が出てきます。これは 1957年に東京大学の田坂定孝氏により10代~50歳前後までの男女3000人以上を対象として行われた統計調査に基づくもので、60年以上前のかなり古いデータです。
この他、1993年に湘南短期大学で827人を対象として行われた調査では平均36.67°Cというデータがあります。
これ以降の大規模な統計調査の記録は見つける事ができませんでした。
腋窩で体温を正確に測るには、体温計の差込角度や恒定温に至るまで10分程度を要するなど測定条件が厳密で手間が掛かる上、発展性に乏しく利潤に直結しないことから投資価値が低いからだと思います。
しかし、最近行われた調査で参考になるものがあります。
某大手体温計メーカーが2021年にインターネットで1400人を対象に自己申告による平均体温の調査をしたところ、36.2℃という結果でした。
以上を踏まえると、『現代人の体温が下がっている』可能性が示唆されます。
私の平均体温は36.8℃、日内変動±1℃です。
試しに10年前に買った某大手体温計メーカーの電子体温計を使って腋窩で測ってみると、アラームが鳴った直後は37.0℃、腋窩に挟んだまま10分経過後の表示は37.1℃でした。
この結果を踏まえると、自己申告制の調査であっても、そこまで大きな測定誤差はないようにも思えます。
他方で、米国でも『現代人の体温下がってるんじゃないか論争』はありまして、あちらでは37℃が平均体温とされてるのですが、2019年にスタンフォード大学のパーソネット氏らが、現在の米国人の平均体温は、男性では19世紀初期と比べて約0.59℃、女性では1890年代と比べて0.32℃低くなっていると算出しました。
しかし、1992年に米メリーランド大学医学大学院名誉教授のフィリップ・マコウィアック氏が、37℃という基準値が現代の平均体温と合致しない理由について、博物館に保存されていた水銀体温計を使って測定した結果に基づき、そもそも当時の測定に使われた水銀体温計の精度に問題があり、平均体温は変化していないと主張しています。
体温計の精度については、水銀体温計でも測ってみないことにはなんとも言えませんが、私は持っていないので測った時に記事を更新しようと思います。
さて、以上で『どうやら現代人は体温が下がっているようだ』という説明を終えたこととします。
この原因は、主に筋力低下によるものだと言われています。私は薪割りなどの力仕事をする機会が多い生活をしているので比較的筋力があり、体温が高めなのだと思います。先に上げた60年前の平均体温が高めだった理由もそれだと思います。
つまり、『人間の性能としての体温は変化していないが、どうやら現代人は、筋力低下により体温が下がっている人が多いようだ』ということになるかと思います。
次に体温と免疫力の話をします。
『2023年、東京大学医科学研究所の一戸猛志氏をはじめとする研究グループは、マウスを用いた実験で38℃以上に上昇した体温(発熱)が腸内細菌叢の活性化を介して二次胆汁酸量を増加させ、ウイルス性肺炎の重症化を抑制することを分子レベルで明らかにしました。このことはヒトにおいてもCOVID-19の重症度と胆汁酸レベルに逆相関関係がある事を示しています。(成果報告)』
『体温が上がると免疫機能が上がる』という事実は、感染症に罹った時など、皆さん経験則として理解されていると思いますが、これまで明確なエビデンスを示すものはありませんでした。上記の研究成果により初めて明確に示されました。
がんが寛解したという方の話を又聞きすると、共通しているのが、サウナを活用したり、風呂に長時間(半日近く)入った、厚着をしたという事ですが、こちらは特に示せる根拠がありませんので、そんな話もある程度に聞いておいて頂ければと思います。(少なくとも平熱よりは体温を上げる必要がありそうですね。)
また、保険適応でがん温熱療法(ハイパーサーミア)という患部を43℃前後に温める治療もありますね。国内では1980年代に注目されましたが、機械の性能不良や効果に否定的な研究報告があったことも相まって衰退してしまい、実施している医療機関も限られる上、放射線治療の補助的なものになっていますが。
日本ではいまだに標準治療として使われていますが、抗がん剤にはがんを治癒させる能力はありません。あれは戦争の産物であり、人を殺すために人が生み出してしまったものを起源とします。人は体に本来備わっている治癒能力によってのみ体を修復できるのです。
体温の話だけでかなり長くなってしまったので、『酸素』の話は次回に続きます。
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